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KLMとの仁義なき戦い [その他もろもろ]

ネガティブな記事をこういうところに書くことは基本的にしたくないのですが、ロンドンから日本へ帰国する際、KLMのいい加減な仕事のおかげでこれでもか!というぐらいのトラブルに遭ったので、記録として残しておきたいと思います。これまで海外の個人旅行はそこそこ経験しているつもりですが、これほどのトラブルは初めてです。

こういう種類の記事がお好きじゃない方はこの先は読まないで下さいね。

 

さて、私はロンドンからオオサカにたどり着くまで何度"What?!"と言ったでしょう(笑)。 

◆ロンドンシティ空港にて

朝9時半発のフライトのため7時ごろ空港に行くと、

「濃霧のため欠航になるかもしれないから9時まで待って 」とのこと。

まあ、こんなことは想定内なので、空港のカフェで朝食をとり、待機していると、8時半ごろになってモニターに「欠航」との表示が。あらら、とあわててカウンターに行くと「どうなるかわからないからあの列に並んで待って」と20人ぐらいの列を指される。

仕方ないのでその列に並ぶが、30分経っても一人も動かない。前後は英国人のビジネスマンだったので「うごかないねー」と言いながら交代で係員に確認に行くも、「やっぱりここに並んでろって」とのこと。
気づいたら1時間が経過、でも先頭の人は同じ人。そこでよーく見ていると、前方のカウンターには人がちょいちょい出入りして、何かを行っている。「あれ?あそこに行けばいいんじゃ?」ということでもう一度係員に確認。

「1時間以上並んでるんだけど全然動かない。本当にあそこの列でいいのか?」
「チケットの変更したの?こっちのカウンターで変更してよ」

what?

あんたがあの列に並べって言ったんだよね?欠航続きでヒマでずっとそこでおしゃべりしてたよね?私たちがずっと待ってたの見えてたよね?
なんの指示もなし?とは思いましたが、そこまでは外国人に求めてはいけないと思ったので黙って変更カウンターへ。

アムステルダムで乗り継ぎの予定だったが間に合わないのでどうするのかと聞くと

「明日の同じ便にしてもいいけど、朝は霧が出やすくてまた遅れるかもしれないから、とりあえずアムステルダムまで行けば?ホテル代は出してもらえるからそこで一泊して明日のOsaka便で帰ればいいでしょ。」
「そのチケットはどうするの?」
「アムステルダムで乗り継ぎカウンターに行って聞いて」

まあ、言ってることももっともだと思い、チケットを変更。

そのあと、私と同じ列に並んでいた人が話しかけてきて、同じ状況だったのでカウンターを教えてあげるが、彼女は間違えて隣のチェックインカウンターに行ってしまい、話が通じていない様子。
仕方ないので「こっちのカウンターよ」と教えてあげると「変更できないって言われた」と。

チェックインカウンターの人に「でも私はここで変更したわよ」と隣のカウンターを指すと、「そうね、そっちではできるけどここはチェックインカウンターだからできないの」だと。

what? 

同じ会社の目の前のカウンターぐらい教えてあげればいいのに。思わず「いじわる!」と日本語で言ってやりました。 

かくしてようやくアムステルダム行の飛行機に搭乗。 朝5時に起きて空港に来てから5時間、モニターとアナウンスが違うこともあったりする中で緊張続き。ひとまずアムステルダムでホテルに行けばゆっくりできるのを心の支えにしていました。 

◆アムステルダムにて

40分ほどのフライトでアムステルダムに到着、その先の手続きをしようと係員に聞くと、チケットを機械にかざしてくれるも、エラーが出ている模様。カウンターに行けと言われて従うと。

「うーん、あなたはヒースローからパリ経由で帰ったことになってるわ」

What?!

いや、私ここにいるし、搭乗券これだし。

さすがに見てわかるらしく、接続便を探してくれるが、かなり難航している様子。「ロンドンではここで1泊して明日帰れって言われてきたんだけど、明日の便はないの?」と聞くと。

「あ、そっか。ちょっとまってね・・・

ああ、明日の関空行きはないわよ

What?!

 ロンドンシティ空港の係員、接続便の有無も調べずに私をアムステルダムに飛ばしたのか・・・orz

途方に暮れる私を見て係員は引き続き検索を続け、眉間にしわを寄せ、首を振り、同僚を呼び・・・10分ぐらいかかってようやく

「上海経由でなんとか帰れそう」と。

上海では5時間待たなくちゃいけないけど、とりあえずそれ以外に手段はなさそうということで、その旅程表を印刷してもらい、上海までの搭乗券を出してもらう。(上海からの搭乗券は上海で出せとのこと)

「今同僚に電話してあなたの席は確保してもらったからゲートに行ってカウンターで話してね」

この時点でロンドンシティ空港についてから10時間近くが経過し、緊張状態が続いた私はかなり疲労困憊。ここで1泊できたらマシだったのに・・・と思いながらトボトボとゲートへ。 

 ゲートに着くと、セキュリティチェックの前の搭乗券とパスポートチェックが。
ここでまたしょーもない係員に遭遇します。

「最終目的地はどこ?」

「Osakaです」

「上海からの搭乗券は?」

「 上海で出すように言われました」

 「その日のうちに発つの?」

「そうです、トランジットだけ。これがカウンターで出してくれた旅程表」

「ちょっとまって、これ日本着が明日の日付になってるじゃないか、おかしいだろ?君は今その日に発つと言ったじゃないか、どういうことだ?」

What?!!

ここで堪忍袋の緒が切れました。 

「今は午後5時、フライトは10時間、日付が変わるのは当たり前でしょ!?

いいかげんにしてよ!!←ここ日本語」

と言い放ち、半ば強引に通り、セキュリティチェックの後カウンターへ。

これまでの経緯を話し、「あなたの会社のいい加減な仕事のおかげで不便を強いられ、さらに上海でも時間を無駄にしなくちゃいけないんだからせめてビジネスにアップグレードしてよ」と主張してみました。

が・・・

「そのまえに全員が搭乗し終わらないとあなたの席があるかどうかわからない」と。

What?!! 

「いや、だってトランジットカウンターからここに電話してもらって席を確保したって言ってたけど?どういうこと?」 

ここでもう完全に頭に血が上ってます。かなり抗議して、これまでの経緯も話したけれど一切耳を貸さず

あっちのカウンターはあっちのカウンター、こことは別

そういうシステムだから、あなただけじゃなくてみんな待ってるんだからとにかく待って」の一点張り。 

電話してもらったんだから確認してよと言っても埒が明かず、全員の搭乗を待ち、発券を待ちます。最後の1人となって、渡されたのはやっぱりエコノミー。

いや、もうね、ビジネスにしてくれるなんて思ってはいませんでした。謝罪の気持ちなんてないのはわかってましたから。でも黙ってたら満足してると思われるんで、もう一度抗議。

ロンドンからの不手際を再度説明し、少しは補償という気持ちはないのか、ビジネスにするぐらいいいじゃないか、というと

「あんたはビジネスの金払ってんのか!払ってないやつをなんでアップグレードする必要があるんだ!

文句があるなら帰ってからカスタマーサービスにでも電話しろ!

と逆切れされ、言っても無駄とわかったのであきらめて搭乗。。。 

ええ、カスタマーサービスなんかに電話してもどうせ通り一遍のお詫びしかこないだろうし、
こんな会社絶対改善なんてしないだろうから電話なんてしません。そのかわりここにこうして書いています。 

◆上海への10時間(番外編)

なにしろ、アムステルダムでの乗り換え時間が短かったので荷物がちゃんとついてきているか心配で寝られません。

そして上海便は中国人のカオス。

座席は後ろの席の子供がつねに蹴っているのでずーっと揺れっぱなし、頭の上を怒号(中国人にとってはただの会話ですね)が飛び交い、隣の席の子供が足元をはい回り私のところに居座ろうとするので足で押し戻し、どこからか飛んでくるマフラーやら生のサラミの切れ端やらを払いのけ・・・ 

そんな時間を過ごしていると、だんだん周りの声が遠くなり、椅子は揺れるのが当たり前になり・・・「ああ、きっとこれが悟りというものなのね・・・」などと意味不明な考えが頭をよぎった10時間でした(笑)

 ◆上海空港にて

そんなこんなで上海に到着。この時点で20時間ほど寝ておらず、緊張状態が続いています。

すでにKLMへの信用はゼロなので、上海からの便が予約されていないのではないかと疑っていました。

アムステルダムでは「あんたら信用ならんからちゃんと予約入っているのか確認しろ」と言ったのですが、「ここで発券できないけど入ってるはずだから行け」と言われていました。

で、上海航空の窓口に行くと・・・

没有」だけが聞き取れました・・・

What?

中国語は全くわかりませんが、没有=メイヨーとは「ない」という意味なのは知っていました。

そして「あなたの名前で予約は入ってない」と英語での説明が。

もう、ここまで来ると笑いがこみあげてきます。やっぱりね~。ははは~。みたいな。

で、振り替え便なのでKLMから予約を入れてもらわらないとだめとのことで、KLMカウンターで手続きをしてもらうように言われ、広い空港を重い荷物と足を引きずりながら向かいました。

が・・・KLMのカウンターが閉まってる!(真昼間です)

仕方ないので今度は空港の案内所に行き、事情を説明し、KLMの事務所を教えてもらい、そこにたどり着き、事情を話して再予約してもらい、再度上海航空にチェックイン。 

ついに、ついに日本に帰れる!

そこから4時間ほど待って搭乗、日本へ着いたときにどれほどうれしかったか。

確かにデータ上は、「ロンドンで天候による遅延のため接続便に乗れず、代替便を手配してもらった」というだけなので航空会社としては補償の義務はないでしょう。しかし、接続便の有無も確認せず人を次の都市に飛ばし、そのあとの対応もずさんそのもの。係員の発言は一つも信用できない。こちらがこうむった24時間近くに及ぶ精神的苦痛に一切耳を貸さない姿勢は全く理解できません。KLMはできれば二度と使いたくない。でも路線によっては仕方ないこともあるんだろうと思うと悔しいです。。。 


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